福岡の一般初日、会場に着くと入口近くにボナが見えたので とりあえず20周年記念のBOX目当てに購入し、隣のマルゥでも購入して後ろを振り返ってみると OLIVIER VIDALのブースがあって、日本のサロン・デュ・ショコラ初登場だからなのか トークショーがある訳でもないのにご本人がいらっしゃってビックリして
通訳さんも付いていらっしゃったので、10個入りと迷いながら内容説明を聞きつつ結局こちらを購入すると、カードにサインをしてくださり、説明に手間取らせてしまったので感謝を伝えたかった思いが通じたのか、英語もフランス語も出来ないんですが 手を差し出してくださったので握手に想いを込めておきました merci


Olivier Vidal オリヴィエ・ヴィダル フランス/ブルゴーニュ地方オクセール
ショコラへの情熱はノンストップ
「若い後輩たちにショコラティエという仕事の基本や、仕事への情熱を伝えたいですね。基本とは、まず質の良い原料を選ぶこと。これは未来においても変わらないと思います。」最高のショコラとは何かを追求し、日々邁進し続けるヴィダル氏。マジメな印象と、いざショコラのことを話はじめると止まらない!という饒舌さのギャップも魅力的です。
1976年生まれ。18歳のときからショコラティエとしての修行をはじめ、「クープ・デュ・モンド」に2005年に参加。2007年にM.O.F.を取得。2012年に独立し、オクセールにショップをオープン。
 

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ショコラ・アソート(18個入) ¥6,804(税込み)
〈理想の結婚相手〉口の中に入れたときの味のふくらみがスゴイ!これがヴィダル氏のボンボンショコラの第一印象。見た目は控えめだけど確実に美味しいんだなぁ、これが。
A.アンディヤン:レモングラス風味ガナッシュ
B.ドゥースール・ノワール:ヘーゼルナッツのプラリネ
C.ロシェ・レ:アーモンドとヘーゼルナッツのプラリネ
D.バロンシア:アーモンドプラリネ
E.ブラック・ティー:燻製風味ブラックティーのガナッシュ
F.イベルナル:スペキュロスのクルスティヤンとキャラメルガナッシュ
G.キャラメル:塩風味キャラメル入りハート形ボンボン
H.ケニア:ケニア産コーヒー風味ガナッシュ
I.マンダラン:ショウガコンフィ風味ガナッシュ
J.エスティバル:松の実のプラリネ
K.グリーン・ティー:ベルガモット風味グリーンティーのガナッシュ
L.エクアトゥール:エクアドル産ブラックチョコレートのガナッシュ
M.メディテラネエン:セージ風味ガナッシュ
N.フランボワーズ:フランボワーズ風味ガナッシュ
O.ドンテル・ノワール:ドライ・クレープ入りヘーゼルナッツのプラリネ
P.ドゥースール・レ:ヘーゼルナッツのプラリネ、ミルクチョコレートコーティング
Q.カジュ:カシューナッツのプラリネ
R.フロリドゥ:グレープフルーツ風味ガナッシュ

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名称:チョコレート菓子
原材料名:チョコレート(カカオマス、砂糖、ココアバター、全粉乳)、生クリーム(乳製品)、砂糖、ヘーゼルナッツ、バター、アーモンド、ぶどう糖〈小麦由来〉、カシューナッツ、ココアバター、松の実、フィユティーヌ(小麦粉、砂糖、バター、脱脂粉乳、食塩、大麦麦芽エキス)、小麦粉、フランボワーズピューレ(フランボワーズ、砂糖)、グレープフルーツ果汁、卵黄、植物油脂、しょうが砂糖漬け(しょうが、砂糖、ぶどう糖〈小麦由来〉)、転化糖、コーヒー、レモングラス、緑茶、紅茶、牛乳、リキュール、ライム果汁、グレープフルーツ果皮、食塩、はちみつ、バニラビーンズ、パプリカ、シナモン、とうがらし、乳化剤(大豆由来)、ソルビトール、膨張剤、ゲル化剤(ペクチン)、香料、酸味料、着色料(黄4、赤102、酸化チタン、青1、赤40)
内容量:18個
賞味期限:2015年2月20日 (1/29購入)
6,300+税504=6,804円 / 岩田屋 サロン・デュ・ショコラ催事場


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茶色×クリームベージュの優しい色合いに 鮮やかな黄緑が入っているのがオリヴィエのカラーのようですね
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濃い焦げ茶色のクッション紙が乗せてあるだけで、リーフレット等はなく、購入時にはサロン・デュ・ショコラのショップカードにサインをしてくださいました
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購入時もディスプレイと説明用紙の向きが違い、通訳さんを挟むので余計説明しにくそうだったのと ハートが横向きで少し違和感を感じたのですが、箱の向き的にも本来は↑が上で、↓の向きの方が綺麗に横4列に並ぶので説明しやすいため回転させてあるんだと思われます
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リーフレットも無いため、サロン・デュ・ショコラのサイトの説明通りAのアンディヤンから順番に行ってみたいと思います
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A.アンディヤン:レモングラス風味ガナッシュ
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レモングラスの葉をイメージするような緑のプリントがされていて、レモンのような爽やかな香りが心地よく、切るとガナッシュのまろやかさとレモン~オレンジのようなフルーティーな香りがします
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コーティングは落ち着いたビターでレモンピールのような苦みも少しあり爽やかで、ガナッシュはレモンのフレッシュ感がありながら まろやかで甘味もあり、コーティングと一緒だと苦味が緩和されつつまろやかさも落ち着くので、スッキリした甘味のライム~レモン感がフルーティーで美味しいです


B.ドゥースール・ノワール:ヘーゼルナッツのプラリネ
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対角線上に1本線があり、切る前からヘーゼルナッツの香りが豊かで、切ると更に香るようになりプラリネの甘味やまろやかさも感じます
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ビター感ある落ち着いたコーティングで、プラリネはシャリシャリと細かくしっとりしていて香りのイメージより甘さ控えめで、コーティングと一緒の方がまろやかさが出てきつつも 少し塩っ気も感じられるような甘さ控えめのプラリネでヘーゼルナッツの深い香ばしさがあり、プラリネは甘いものが多いのでビター派には落ち着いた味わいで嬉しいですね


C.ロシェ・レ:アーモンドとヘーゼルナッツのプラリネ
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こちらもコーティングよりナッツ感がしっかり香り、切るとまろやかな甘味と香ばしさを感じ、ロシェらしくゴロゴロとアーモンドの粒が見られます
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ミルクコーティングですが落ち着いた味わいで、こちらも細かく滑らかなシャリシャリした食感ですが大き目のアーモンドの粒との差もあり、プラリネ自体も甘さ控えめでナッツの深みある香ばしさを楽しめて、ミルクプラリネという甘そうなイメージとは違い しっかりナッツの風味が感じられてビター派でも気にならず美味しいです


D.バロンシア:アーモンドプラリネ
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丸い突起があり、こちらは少しナッツの香りが控え目な分ビターチョコの香りも少し感じられ、切るとスッキリと澄んだ香ばしさが深く香ります
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突起部分はビスケットのようなザクザクした物が入っていて、コーティングはまろやかな香ばしさで、こちらの方がヘーゼルナッツのプラリネより少し柔らかめのシャリシャリ感でまろやかさもありつつ 後から深い香ばしさや塩っ気も出てきて、コーティングのビター感も活きてくるので味わいに広がりがあります


E.ブラック・ティー:燻製風味ブラックティーのガナッシュ
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3本線が入っていて、焙煎しすぎた紅茶のような感じとジャーキーみたいに旨味もありそうな香りがして、切るとまろやかさもあるけど酸味の方が強めで、じわじわと燻製香がきます
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コーティングからスモーキーさがありビター感強めで、意外とガナッシュはまろやかで甘味もありながら 樹皮のような自然感ある味わいで、こちらはビター好きな方じゃないと食べにくいかもしれませんが、香りからはもっと個性的な味かと思っていたのでイメージより食べやすかったです


F.イベルナル:スペキュロスのクルスティヤンとキャラメルガナッシュ
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こちらも丸い突起がありパフが入っていて、ミルクたっぷりのやさしいキャラメルのイメージで、切ってもスペキュロス感は殆どありません
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コーティングは香り通りミルク感たっぷりの落ち着いた味わいで、上層はミルクの深みとほんのり洋酒を含んでそうな上品で滑らかな口溶けのキャラメルガナッシュで、下層だけで食べてもスペキュロスのスパイス感は控え目ですが ほんのり塩っ気を感じる少ししっとりしたビスケットがそのまま入っているようなザクザクした食感があり、紅茶やコーヒー等と一緒に食べたい落ち着いた味わいのキャラメルビスケットといったイメージです


G.キャラメル:塩風味キャラメル入りハート形ボンボン
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シャープなハート型で、少しフルーティーな気さえするスッキリとしたキャラメルの香りがして、切るとハートがバリバリに割れてしまい(´・ω・`)となりながら持とうとしたら、中がとろとろの生キャラメル状態でビックリ
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切ると少しバターっぽさもあるような塩キャラメルの香りがして、コーティングはスッキリした香ばしさで、キャラメルの塩加減は控え目でバターのような濃厚なミルク感があり、パリッとしたコーティングと とろりととろけるキャラメルの食感の差も楽しめるし、コーティングと一緒だと差で甘味も感じられつつ コーティングの方が残るので後味はスッキリします


H.ケニア:ケニア産コーヒー風味ガナッシュ
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大き目の銀箔が乗っていて、香りが移っているのか?コーヒーというよりハーブや香辛料の効いたベーコンのような味わい深そうな香りとコーヒーの落ち着きもあり、切るとスッキリとしたコーヒーの香りがして苦味はなさそうなフルーティーさもほのかに感じられます
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まったりした香ばしいコーティングに、ガナッシュは少し酸味のあるスッキリしたコーヒー感でまろやかさもあり、初めの香りの印象とは全然違っていて、眠気覚ましのコーヒーというようなパンチはないですが 気分転換に調度良い美味しさです

 
I.マンダラン:ショウガコンフィ風味ガナッシュ
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ナッツのようにも見える色合いの丸い粒が乗っていて、切る前は少し感じる程度でしたが切るとしっかりショウガが香るようになり、スッキリしとしたビターな香りがします
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スパイス系はあまり得意じゃないので普段口にする機会が少なく何なのかわかりませんが、原材料を見ると唐辛子があるので種なんでしょうか?? プチッと硬めの食感で、この粒だけでもピリッと刺激が強めです
コーティングは香ばしさのあるまろやかな味わいで、ガナッシュはフルーティーさの方が強めなジンジャー感なのであまり違和感もなく、後味も爽やかながらしっかりビター感がありスッキリしています

 
J.エスティバル:松の実のプラリネ
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松の実が乗った上からコーティングされているので凹凸があり、松の実らしさはあるものの油分の膜があるようなまったりとした香りで、切るとはっきりと香るようになり プラリネらしさも少し感じられ、ほんのり甘味のある醤油を合わせたナッツみたいなイメージです
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コーティングからまったりとした松の実の風味が感じられつつ香ばしく、上層のガナッシュはビター感がありながらもフルーティーで、下層はシャリシャリ感もありつつ しっとり~ねっとりの間位の食感でガナッシュとの馴染みも良く 香りのイメージより松の実の味わいも強すぎないので、全体だと味濃い深煎りしたようなプラリネといった感じで意外と食べやすかったです

 
K.グリーン・ティー:ベルガモット風味グリーンティーのガナッシュ
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茶葉なのか黒緑っぽい細かい粉末が乗っていて、確かにベルガモットが香りつつも緑茶感もありスッキリさわやかで、切るとビターな深みあるベルガモットの香りと少し薬草みたいな深みを感じます
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コーティングはまろやかさが強めの香ばしい味わいで、ガナッシュもまろやかなんですが 香り(ベルガモット>緑茶)より緑茶感の方があり、下方3/4位を緑茶の落ち着いた味わいが・上方1/4をベルガモットがほんのり華やかなフルーティーさを添えるようなイメージで 香りのイメージより馴染んでいて、全体でもまろやかながら清涼感もあり ほのかな華やかさが上品でスッと落ち着きます



L.エクアトゥール:エクアドル産ブラックチョコレートのガナッシュ
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こちらは何もないシンプルなボンボンショコラで、香りが移っているのか少しH.ケニアに似たハーブ系と華やかさのあるビターな香りで、切っても似た感じで香辛料やハーブ、フルーツを混ぜたようなイメージです
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スッキリした香ばしい甘味のビターコーティングに、ガナッシュはレーズンやプルーン系のフルーティーさがあり香ばしくまろやかで、コーティングと一緒の方が甘味を感じやすくなって 誰にでも食べやすい調度良さだと思います

 
M.メディテラネエン:セージ風味ガナッシュ
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2本線が入っていて、ハーブな感じはなくスッキリしたビターな香りで、切ってもハーブというよりは熟成したフルーティーさやスモーキー一歩手前くらいの少し落ち着く香りがします
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甘味もある香ばしいビターコーティングで、ガナッシュはフルーティーさもありつつ花や葉も見えてきそうな華やかさや自然味があり、ハーブ系はあまり得意ではないんですが こちらはスッキリとした甘さで食べやすいです

 
N.フランボワーズ:フランボワーズ風味ガナッシュ
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大小さまざまなロゴのOVが赤でプリントされていて、フランボワーズの深い甘酸っぱさが香り、切った方がやわらかい甘さになって優しく香ります
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深い香ばしさのしっかりビター感あるコーティングで、ガナッシュは香りよりやさしいフランボワーズの甘味と爽やかな甘酸っぱさに段々カカオ感も感じてくるくらいの落ち着いた味わいで、酸味という程でもないし甘すぎもしないラズベリーの甘酸っぱさが調度良く、かなり軟らかなガナッシュなんですが種も入っていて楽しめます

 
O.ドンテル・ノワール:ドライ・クレープ入りヘーゼルナッツのプラリネ
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上に粉末状のドライクレープが乗っているので軽やかな香ばしさと、まろやかなナッツの香ばしさが香り、切るとナッツの香りが増してきて、ビター×ヘーゼルナッツプラリネなので香りもB.ドゥースール・ノワールに似ています
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こちらはドライクレープが入っている分、細かいのに食感もサクサク感もプラスされ、味わいもヘーゼルナッツ感もありながらクレープらしい香ばしさもあって軽めなので、ビター派じゃなくても食べやすいと思います

 
P.ドゥースール・レ:ヘーゼルナッツのプラリネ、ミルクチョコレートコーティング
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ヘーゼルナッツのプラリネだからでしょうか? B.ドゥースール・ノワール同様に対角に線があり、ミルクがほんのりとナッツもやさしく香り、切るとナッツが深く香り立ってきます
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深みあるミルクコーティングで、プラリネのシャリシャリ感と大き目のナッツというC.ロシェ・レと似た感じがあるんですが、こちらはヘーゼルナッツだけなので味わい深く、少し塩っ気がありつつ甘味も感じられ、かといってよくあるミルクプラリネのように甘味が強すぎずナッツを楽しめるのが良いです

 
Q.カジュ:カシューナッツのプラリネ
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カシューナッツが乗った上からコーティングされていて、少しビターの香りがする程度ですが、切るとJ.エスティバルの松の実を軽くしたような まったりした香ばしさを感じられます
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上部のカシューナッツは柔らかくじんわりとまろやかな香ばしさが出てきて、コーティングは落ち着いたビターなんですが、プラリネは細かくシャリシャリしつつも水分少な目の生クリームのような もったり感のある溶け方で面白く、他のプラリネに比べプラリネ部分だけで食べてもナッツ感は控え目ですが、カシューナッツらしさはあり凄くまろやかなので、コーティングと一緒でもビターが弱まりミルク派の方でも食べやすいと思います

 
R.フロリドゥ:グレープフルーツ風味ガナッシュ
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N.フランボワーズと色違いのピンクのロゴがプリントされていて、爽やかな香りと甘味あるまろやかさがグレープフルーツクリームといったイメージで、切るとやさしいフルーティーな甘味がふわりと香ります
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まろやかなミルクコーティングに、ジューシーな甘味とグレープフルーツらしい僅かに苦味を感じそうな爽やかさのある やわらかいガナッシュで、しっかり甘味がありつつも爽やかに優しい味わいなんですが、後味の方がグレープフルーツらしい苦味が出てきてスッキリとまとまります


10個入りと悩み、Eブラック・ティーが気になったのと、プレーンなLエクアトゥールもこちらのアソートにしか入ってないということだったので18個入りを選んだのですが、プラリネ等ナッツ系がB・C・D・J・O・P・Qの7種と意外と多かったものの どれも落ち着いた味わいで甘さよりナッツ感を楽しめるのでビター派にも食べやすく、AアンディヤンやKグリーン・ティーはいくらでも食べたい感じで好みだったし、柑橘系が好きだからか 甘いけどミルク系だとRフロリドゥも美味しくて、Nフランボワーズ等フルーツ系に好みがいってしまうんですが、ミルク系でも落ち着いた味わいが多かったのでビター派にも嬉しいアソートでした